Project

Beyond Motion Graphics

CONCEPT

これからの表現と、これからの技術

WOWではこれまで多種多様な映像制作に取り組んできました。そのなかでも、グラフィックデザインをベースに質感や奥行き、動きを加えた映像を「モーショングラフィックス」と呼び、様々な試行錯誤を繰り返してきました。WOWの表現の中核を形成しているのはこのモーショングラフィックスと言って過言ではありません。

表現と技術は密接に関わりあいます。それは20世紀の美術の大きな変動を見ても明らかです。作り手の想いやアイデアを、どのような技術で具体化するかは、時代とともに移り変わらざるをえないのです。20年前、WOWが表現を始めたころと今では、表現技術も大きく変わりました。そしてこれから、一つの大きな流れが生まれつつあります。
 

視覚の冒険のために

今後、視覚そのものに直接影響を与える、ヘッドマウントディスプレイ的なメディアが普及することが考えられます。こうしたメディアはユーザーに深い没入感を与えると同時に、身体的な平衡感覚さえもコントロールすることが可能となります。ユーザーがモーショングラフィックスの中に入り込んだ時、どんな感覚が生まれるでしょうか。どんなデザインが必要でしょうか?

これまでは「見る」対象物だったビジュアルデザインが、新しいメディアを通じて「世界」そのものになっていくのです。私たちは表現者として、この新しい流れに大きな関心を寄せています。全天球型のモーショングラフィックス。スクリーンという枠のない世界そのものを「冒険」するかのような体験。WOWの新しいモーショングラフィックスへの挑戦プロジェクト「Beyond Motion Graphics」が始まります。

モーショングラフィックス座談会Vol. 1
モーショングラフィックス座談会Vol. 2
モーショングラフィックス座談会Vol. 3
モーショングラフィックス座談会Vol. 4
モーショングラフィックス座談会Vol. 5
モーショングラフィックス座談会後記 Vol. 1
モーショングラフィックス座談会後記 Vol. 2
モーショングラフィックス座談会後記 Vol. 3

Epilogue

一年にわたる試行錯誤を繰り返し、集大成となるWOWの全天球オリジナル映像作品『Tokyo Light Odyssey』が完成。

 

作品概要
夜のとばりに包まれた高層ビルの光、街頭のネオン、電車や道行く車のヘッドライトから家々 が湛える暮らしの灯りまで、暗闇から現れる星屑のような街の断片を浮遊しながら、東京という都市の新たなビジョンへと至る、全天球型のモーションクグラフィックスを5分間に凝縮。視聴環境は、HMD装着による全天球映像体験と、直径6メートルのドーム型スクリーンに投影された映像を見上げて鑑賞するインスタレーション作品の2パターンで体験可能。