Project
WOW AR
Concept
AR+モーショングラフィックスの探究
WOWでは、これまで多種多様な映像制作に取り組み、国内外で作品を発表してきた。その中でも、グラフィックデザインをベースに質感や奥行き、動きを加えた映像を「モーショングラフィックス」と呼び、さまざまな試行錯誤を繰り返している。WOWの表現の中核を形成しているのは、このモーショングラフィックスと言っても過言ではない。
表現と技術は密接に関わり合う。それは、20世紀以降の美術の大きな変動を見ても明らかで、どのような技術を使って作り手の想いやアイデアを具現化するかは、時代とともに移り変わってきている。その一つが AR(Augmented Reality=拡張現実)である。AR を体験できるメディアは急速に普及しており、ユーザーや場所に新しい体験や価値を与えることが可能となっている。
ARを使うことで、これまで実施が困難だった場所でアートを展示したり、ライブイベント、プロモーションを開催することも可能になってきた。また、そこにIT(Information Technology)を連携することで、コンテンツを多人数で同時に体験することも可能になる。まだ法的なルールの定まっていない拡張現実空間での表現や体験に未知の可能性を感じ、新たに実験的なARプロジェクトを始めた。ARによって、現実世界にモーショングラフィックスが入り込んだ時、ユーザーにはどのような感覚が生まれ、どのようなデザインが必要になるのか。新たなモーショングラフィックスの可能性をARによって切り開く挑戦として本プロジェクトをスタートした。