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WOW20th Anniversary Movie Logo 社内コンペティション Vol.4

『20th Anniversary Hadoken』by柴田大平

Vol.4となる今回は、柴田大平(しばた だいへい)による『20th Anniversary Hadoken』をご紹介します。

 

柴田大平 / しばた だいへい(Director / Designer)
『TAKAO 599 MUSEUM(Guide)(Nature Wall)』『MTV GENERIC TITLES PACKAGE ‘HYPER FANTASTICS’』『デザインあ 思ってたんとちがう』『TNGA – Toyota New Global Architecture –』などに参加。

 

ー着想はどんなところから得ましたか?
これはもともとVJで使っていた「Media Fighter」というネタを、WOW20のためにアップデートしたものなんです。『ストリートファイターV』が発売された当時、YouTuberが配信している動画を見て、「ゲームの映像を、VJのネタとして使ってみたらおもしろそうだな」と思ったのがきっかけでした。格闘ゲームでは、待機している間のキャラクターの動きや、ステージ背景の観客の動きなど、いたるところでループ映像が使われています。VJもループ映像で作ることが多いので、アイデアとして共通しているものがあると感じていました。Media Fighterは、BRDGというレーベルが主催するイベント(VRDG)や、Media Ambition Tokyo 2016で使っていて、お客さんから「すごく楽しかったです!」と話し掛けてもらえたりもしました。

 

ーVJをするようになったきっかけは?
大学生の時に遊びで始めて、社会人になってからはほとんどやっていませんでしたね。BRDGのMVを制作したことから、BRDGが主催するイベント「VRDG」にVJとして呼ばれ、出演する機会が増えました。FEMM(『L.C.S』のMVを、柴田がディレクターとして担当)のVJではMVでの素材を元にしたり、音楽ゲームをネタにしたりしました。

 

 

ー『20th Anniversary Hadoken』のみどころを教えてください。

3Dのキャラクターを手付けで細かく動きをつけたり、キャラクターに服を着せて服の挙動をちゃんとシミュレーションしたりと、地味にこだわっています。また、戦っているステージは渋谷の交差点なんですが、電光掲示板をアニメーションさせるなど、一見目立たない部分も細かく作り込んでいます。

 

ー主人公の顔に付いている御札は何ですか?

キョンシーの御札です。僕がキョンシー世代で、キョンシーが好きだったので付けました。映画を見た当時は幼かったので、怖かった記憶だけが残っています(笑)。

 

ー苦労したことはありますか?

20周年のおめでたさを、どれだけ派手にやるかを意識しつつ、20という数字にどうやって繋げるかで悩みました。実際に作り始めてみたら、手作業で動きを付けるような細かい作業が多く、想像していたよりも作るのが大変でしたね。

 

ー好きな作業、もしくは好きな時間はどんな時ですか?

考えている時と作っている時が好きです。作る時と言っても、範囲が広すぎるけれど(笑)。カフェで企画や演出を考えたり、他のデザイナーが帰った後、一人で残ってちまちまと作業したりするのが楽しいです。アイデアを考える時は、ノートにひたすら絵を書いたり、テーマから思いつく単語などをたくさん書き起こして、後から取捨選択したりします。あと、編集の作業も好きです。特にAdobe Premiereのサクサク感が気に入っています。After Effectsなどは、プレビューするのにレンダリングが終わるまで待たなければいけないけれど、Adobe Premiereはリアルタイムで再生できるので、試行錯誤しやすいし、ストレスなく編集できて楽しいです。

(Vol. 5につづく)

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