都市の巨大なライフサイクルは、細分化して捉えると、個人個人の毎日の繰り返しが複雑に組み合わさったものです。今回の映像制作の鍵となるコンセプトは、この繰り返しの組み合わせを使って、さらに大きな繰り返し構造を生み出す事にありました。
それぞれのシーンを独立させ、映像の時間やサイズ、アニメーション位置等を規定し、ループ構造の中で完結させる。いわば一種のモジュールです。今回は全てのシーンは10秒で制作され、登場人物は左から現れて、右に消えていきます。この部品となる映像をパズルの様につなぎ合わせれば、自在にストーリーを構築することができるのです。