Aphorism : Time

Minimal Expression
CONCEPT
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Aphorismについて

どんなに長い小説を読んでも感じる事が出来ない衝撃を、一行の文章が表してしまう事があります。また、日本の文化である俳句や短歌などは、最小限の言葉で自然の持つ微妙な情緒すら表現してしまいます。この「Aphorism」は簡潔な映像でキーワードを表現してみようというプロジェクトです。毎週キーワードが選定され、wowlabのデザイナーはそのキーワードを即興に近い速度で映像化します。それらの映像の多くは作品というよりも、インスピレーションのかけらのようなものです。私たちはこの実験的なプロジェクトを通して、文章を書くように映像を作るという、新しい映像作りのプロセスを体感してみようと考えています。

テーマ「Time」

今回は時間がテーマです。
私たちの生活は常に時間を基準にして成り立っています。 あなたのスケジュールには時間と予定が書き込まれていることでしょう。 今こうしている間にも経過していく時間。 ブレインストーミングでは、時間は常に足し算されるものという考え方や4次元の話題まで幅広く意見が出されました。

SAMPLE

rust

今回のテーマは時間ということで、時間が経つと起こる変化に注目しました。
成長したり、老化したり、変形したり。前と比べてどれくらい変わったか。

時間が経つということは何かしらの変化が起こるということではないでしょうか。
ものが錆びる様子で時間の経過を表現してみました。

Koji Murakami

Life Time

時間は一定なのだろうか。 子供の頃は一日が途方もなく長く感じ、大人になった今はあっという間に感じる。 それは代謝が下がったせい、心臓の鼓動の早さのせいと聞いたことがある。 では仮に人の一生を100年として、時計を作ってみたらどうだろう。

銀色の針が一般的な時間の早さだとすれば赤い針は自分が実際感じる時間の早さ。 赤い針は前半がゆっくり進み後半になるにしたがい早くなっていくがどちらもゴールは同時。 もしかしたら前半の20年と残りの80年の時間は同じくらいに感じるしれないと想像すると少し怖くなる。

Miki Ogata

One time in the world

飛行機の座席モニターに表示される移動マップ。
マップには外気温、飛行スピードも同時に表示され、飛行機が進む様子を見ることが出来る。 次々と国境線を超えていく様子にとても興奮してしまう。 あのマップを見ているのがとても楽しい。
このまま飛び続けて地球1周したらどれくらい時間がかかるだろうと思ったことがある。 単純計算だが40時間ほどで1周出来る。1日半飛行機に乗るのはちょっとつらい。

スペースシャトルは時速27,875km/hで成層圏を飛べるらしい。 1時間半で1周出来る。相当速い。 この時の移動マップはどのように見えるだろうか? かなりのスピードでマップ上を進んでいくはずだ。

60秒で世界1周したらどう見えるだろうか?

Kaoru Kudo

Mind Time Line

一定方向に一定間隔で流れて行く永遠の足し算、それが時間だと思う。 一人の人間の時間もまた、一定に流れ続けている。
では人の心の中の時間はどのように流れているだろうか、時には過去のことを考えていたり、すこし先のことだったりを考えたりしている。

心の中に限っては、時間は引き算されたり現実時間よりもさらに足された時間だったりもするので、一定で動いているとは言えないのでないだろうか。

Yusuke Mizuno

corrosion

食べ物が腐敗するように鉱物が腐敗したらどのように見えるか。非現実的な鉱物の腐敗の様子を表現しようと思いました。

腐り衰えていく様子は通常なら醜いものへの劣化ですが、カッティングされたエッジを失わず、輝きを保ったままで形状の変化をさせることによって、腐敗してもなお輝き続ける物体の表現をしてみました。

Shinya Kikuchi

futurism

『網膜上でイメージが持続することにより、運動する物体は増殖し、変形し、連続して生起し、振動のように、空間の中を通過する……。』(未来派絵画技術宣言より引用)

1910年に未来派の芸術家たちが試みたことを映像にしたらどうなるか。 現代の網膜とも言えるモニター上で、未来・過去・現在を同一時間軸に再現することで「時間」というものの所在を曖昧にすると本質的な美しさだけを抽出することができるのではないだろうか。 あるいは「時間」すべてを把握することで見えて来る別の見方があるのかもしれない。

Shinya Kikuchi

Spiral

時間には、相反する2つの側面があると考えます。時計の様に決まった間隔で繰り返しカウントする「ループ」の側面と、西暦の様に一定間隔でカウントが増加・まっすぐ一方向へ「進行する」側面です。

一見すると同じ事象ではないその二つをかけ合わせ具象化すると、螺旋の形状になるのではないでしょうか。螺旋は、俯瞰視すると円形にループしている様に、横から見れば一定方向に延びていくような姿に見えるからです。

Sayaka Maruyama

their private lives

時間の使い方は個人の自由だ。ルールとしての時間の使い方はあるかもしれないが、人生を駆け抜けてもいいし、ゆったりと暮らすのもいい。また、すべてのものに平等に時間があるとも限らない。時間の謎に迫るのは難しそうだが、それでも時間について考えてみると、身の回りには様々な「時間軸」があるように思う。

時計が示すように人類共通の時間軸はあるが、時計とタイミングが合わないものもあり、しかも同居しているのだから、ますます不思議でならない。今回の制作では3つの異なる時間軸が同時に存在している様子を表現してみた。「時間の経過」を表現するために、生命の誕生・進化・淘汰のプロセスをシミュレーションするゲームプログラムを使い、それぞれが自立して動いている。

Tomohiro Nagasaki