Aphorism : Color

Minimal Expression
CONCEPT
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Aphorismについて

どんなに長い小説を読んでも感じる事が出来ない衝撃を、一行の文章が表してしまう事があります。また、日本の文化である俳句や短歌などは、最小限の言葉で自然の持つ微妙な情緒すら表現してしまいます。この「Aphorism」は簡潔な映像でキーワードを表現してみようというプロジェクトです。毎週キーワードが選定され、wowlabのデザイナーはそのキーワードを即興に近い速度で映像化します。それらの映像の多くは作品というよりも、インスピレーションのかけらのようなものです。私たちはこの実験的なプロジェクトを通して、文章を書くように映像を作るという、新しい映像作りのプロセスを体感してみようと考えています。

テーマ「Color」

色というのはデザイン要素としては非常に重要なものです。今回はこの色をテーマにブレインストーミングを行いました。多くは色から受ける印象や、色によって変わる感情というものでしたが、中には透明は白か?鏡とは何色か?という色そのものの認識にまで、話題は広がりました。

SAMPLE

Shape of Color

汚い色はない。汚く見えるとしたら、配色が悪い。学生中にこんな事を聞いてから、色の不思議さについていつも考えるようになった。たとえば、鏡は何色だろうとか、純白というのはどんな色だろうとか。そして不安になる。自分の見ている色は、本当に他人の見ている色と同じだろうか?

色は相対的である。だから雪の色とコピー用紙の色、シロクマの色、本当は全て異なった色だけれど、「白」という色で捉える事が出来る。そしてそれは色の持つ印象でも同じ事だ。たとえばリンゴの赤と血の赤は、同じような色だけれども印象が全く違う。形状と色が認識によって混ぜられて、新しい色、新しい印象が生まれるのだ。

Mamoru Kano

Image colors

ケータイ、テレビ、ネット、雑誌、日常でよく見かける漢字。 その漢字一文字一文字に注目してみると、漢字が表すものや 状況、感情から、色が想像できる事はないだろうか。 自分にとっての漢字のイメージを色で表現してみました。

漢字一字に一色、きっと人によって選ぶ色が違うはずで、 選んだ色はあくまで自分のイメージした色。

Koji Murakami

crayon

はじめに色を意識したのはいつだったろうか。 なんとなく目に入ってきていた色を「色」として認識したのはクレヨンをもらった時かもしれない。 12色入りの今思えば少ない色数ではあるが、こんなに色んな色があるのか、と思った。 目に飛び込んでくる色はその数百倍、数千倍という無数のものだったけど、空気のように意識しないで生活していた頃は12色でも十分多い。

その中から色を選んでいく。その作業は楽しくもあり難しい。隣同士同じ色にすると境目がなくなってつながって見えてしまう。今となれば当たり前だが必死に塗っているとそんなことにも気づかない。 そんな当時の記憶をふと思い出した。

Miki Ogata

4SEASONS

色はシキとも読むことが出来、日本の特徴である表情豊かな四季にかけて自然に存在する季節のキーカラーを季節毎に置き換えてみる。 夏の青を春に、秋の赤を夏に、冬の白を秋に、春の桃を冬に。

特徴的な色を置き換えることによって見慣れた風景が一変し心安らげるはずの自然の風景がどこか落ち着かない違和感のある景色に変貌する。

Shinya Kikuchi

Black fire flower

夜空に打ち上げられた花火は色鮮やかに発光し消えていく一瞬の光が儚く美しい。 この作品では花火の色を単色に、背景を白くすることによって美しい花火がどのような見え方に変化するのかを実験した。

白い背景は空ではなく、紙のようで、光を失った花火は紙に染み込むインクのようだ。

Shinya Kikuchi

Reflection

金属はいったい何色だろうか。 普段あまり意識することのない金属の色。 反射する性質を持つその質感は環境の色によって様々な色に変化する。 その姿は動物が持つ保護色かのように環境にとけ込み調和する。

違和感なく様々な環境に調和するその色は 自然色と言い換えることが出来るかもしれない。

Kaoru Kudo

Heart

色による感情表現
喜怒哀楽
喜び 怒り 哀しさ 楽しさ を表す四文字熟語である。
この喜怒哀楽を色相環を使って表現してみた。

人によって色から受けるイメージは様々だが、私は怒りからは赤を連想し、哀しさからは青を連想した。 怒りからは赤を連想し、哀しさからは青を連想した。 意味合いが反対の感情には補色を選択し、心臓の鼓動をイメージしたアニメーションを追加した。

Yusuke Mizuno

Decode

高校受験の冬、日本史の参考書を購入した。
その本には、1枚の赤いセロファンシートがついていて、緑色(赤色の補色だ)の印が付いた暗記すべき単語にかざすと黒くなって読めなくなる、というものだった。その暗記法はことのほか効果があって、本は使い過ぎてすぐにヨレヨレになった。

たかが1枚のセロファンが、手品の様に文字を消すことが(だってうっすらとも見えなくなるのだから)常になく楽しかったのだ。 それから何年も経ち、必死に暗記した偉人の名はほとんど忘れてしまった。けれど、赤いセロファンのことは今でもよく覚えている。

Sayaka Maruyama