Aphorism : Border

Minimal Expression
CONCEPT
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Aphorismについて

どんなに長い小説を読んでも感じる事が出来ない衝撃を、一行の文章が表してしまう事があります。また、日本の文化である俳句や短歌などは、最小限の言葉で自然の持つ微妙な情緒すら表現してしまいます。この「Aphorism」は簡潔な映像でキーワードを表現してみようというプロジェクトです。毎週キーワードが選定され、wowlabのデザイナーはそのキーワードを即興に近い速度で映像化します。それらの映像の多くは作品というよりも、インスピレーションのかけらのようなものです。私たちはこの実験的なプロジェクトを通して、文章を書くように映像を作るという、新しい映像作りのプロセスを体感してみようと考えています。

テーマ「Border」

今回のテーマは「境界」。私たちが住んでいる家や土地、地域や国または地球と宇宙など、どこまで行っても境界というものは存在しています。
身近に存在する分かりやすい区切りのような境界から人の意識の中に存在する曖昧で不可視な境界など。 ブレインストーミングではその人それぞれによって感じられる様々な境界の存在が確認できました。

SAMPLE

Camouflage

普段私たちが物の形状を判断する際、色、形で差別化しその形状を認識する。
しかし色、形が同じ場合、その差別化がしずらくなる。

その際、私たちは物の前後関係とそれに伴う陰影を見ることでその境界を認識し形状を判断するはずだ。
その様子を一連のアニメーションにすると、保護色をもつ動物のようにも見えてくる。

Kaoru Kudo

Borderless ~line~

「境界」は流動的で曖昧な性質を持っています。各々の基準で、各々が境界線を設けているに過ぎません。そこで、境界「線」を持たせずに「境界」を表現する方法を模索しました。明確な境界線ができない様に作ったのに、自然と浮き上がって見えてしまう2つのムービーです。

「line」篇は、前述した通り明確な境界線はないのですが、ある形が浮かび上がって見えます。「ball」篇は、こちらも境界線がありません。黒い球が散らばった状態では、「白い背景」と「無数の球」。それが、どこかの段階で「白い背景」と「?」の文字に変わる瞬間があります。例えば、点描という画法は線を用いず点のみで表現する技法ですが、境界線が無いにも関わらずはっきりと形が分かるよう描かれています。このような不確かな姿が、境界の流動的な性質なのではないかと思います

Sayaka Maruyama

Borderless ~ball~

「境界」は流動的で曖昧な性質を持っています。各々の基準で、各々が境界線を設けているに過ぎません。そこで、境界「線」を持たせずに「境界」を表現する方法を模索しました。明確な境界線ができない様に作ったのに、自然と浮き上がって見えてしまう2つのムービーです。

「line」篇は、前述した通り明確な境界線はないのですが、ある形が浮かび上がって見えます。「ball」篇は、こちらも境界線がありません。黒い球が散らばった状態では、「白い背景」と「無数の球」。それが、どこかの段階で「白い背景」と「?」の文字に変わる瞬間があります。例えば、点描という画法は線を用いず点のみで表現する技法ですが、境界線が無いにも関わらずはっきりと形が分かるよう描かれています。このような不確かな姿が、境界の流動的な性質なのではないかと思います。

Sayaka Maruyama

Ambiguity Sky

海外旅行などで長距離飛行をしているときにふと窓の外を眺めると、時間の境界線が曖昧になる瞬間がある。

今は朝なのか、夕方なのか、 腕時計を眺めても、空の色と時間はリンクしない。
空の色はとても美しく、そしてとても曖昧な境界線を完成させている。

Yusuke Mizuno

borderline

境界というテーマで思いつくのは、地図に記載された国境線。 ほんとうは境界があるはずの無い陸続きの大地の上で、民族や文化、思想で互いに境界に線を引いたことで生まれた国境線。

あいまいな境目を線を引くことで互いの違いをはっきり認識できる。 線を引くという行為が境界を作っているように思えたので、線を引くイメージを映像にしてみました。

Koji Murakami

Border Detection

人間には物の輪郭を見つける能力が備わっているそうだ。目に映った物体の種類、動き、方向、色合い、周りとの違い、などを瞬時に判断して、物の形を見つけ出してしまう。境界について考えたとき、境界は、物の輪郭を見つけることの延長線上にあるのではないかと思った。小さい丸がたくさんあると大きなボコボコの丸を感じる。木が集まって森が見える。いろいろな物の形を探していった結果に出来上がった大きな形。

中でも不思議なのは、周りとちょっと違う部分には別の形を当てはめてしまうようだ。欠けた丸。葉っぱのない枯れた木。その部分に意味を求めるかのように、形を見つけてしまう。そうして僕らは、境界を発見してしまうのではないだろうか。

Tomohiro Nagasaki

True or False

はじめに境界と聞いた時は平面に線が引いてあり、2つに分割されている姿が浮かんだ。
しかし境界についてよく考えてみると、ほとんどの境界は曖昧で実態のないものではないかということに気づいた。夜と朝、夢と現実、おじさんとおじいさん、正解と不正解、これらの境界は?

境界が曖昧なものと言えばトリックアートがある。
この立体の手前と奥の境界はどこか。自分が信じている境界は本当だろうか、嘘だろうか。

本当の姿は床に映りこませた反射で見ることができる。

Miki Ogata

ambivalence

昼の空に輝く太陽、夜の闇を照らす月。
私たちが住む地球の大地から見上げた空に浮かぶ大きなふたつの惑星はそれぞれ違う輝きで私たちを照らしてくれる。
水平線の彼方に沈む太陽、遥か彼方の水平線から昇る月。

空の色彩を様々に変化させながら水平線という境界を境に月と太陽は入れ替わる。
昼の空に浮かぶ月は輝きを失い太陽という存在の陰に隠れてしまう。
太陽が姿を消した夜の闇でしか輝けない月はやさしい光で星と共に夜の空を漂いやがてまばゆい朝の日の光のなかへと熔けてゆく。

Shinya Kikuchi